Good news! イタリア、毛皮農場を禁止!半年以内に全て閉鎖されます
2021年12月21日、イタリアで、毛皮農場を禁止する法案*1が可決されました。現在イタリアには10農場が残っていましたが、これらは6ヶ月以内にすべて閉鎖されます。
法案によると、ミンク、キツネ、タヌキ(ラクーンドッグ)、チンチラ、その他毛皮のために飼育されるすべての動物の繁殖を直ちに禁止し、2022年6月30日までに飼育と殺害も禁止され、毛皮農場がなくなります。また、これら廃業する農場に対しては、農業省の基金から補償金が出されます。最後の生産サイクルの売上の30%と、解体費や他の農業活動への転換にかかる費用最大が多少補償されるというものです。
一つの産業を潰してでも、野生動物の農場は禁止されなくてはならない時代が来ました。これは、市民の動物倫理の高まりとともに、公衆衛生上の危険性が高いためです。たとえその内容が毛皮でなく”毛”だけを利用するものであっても、この危険性は変わりません。
フランスに続き、イタリアも決断し、そしてファッション業界を牽引するアパレルブランドのほとんどはファーフリーを宣言してすでに毛皮の扱いをやめています。遅すぎたとも言えますが、それでも、今すでに決断できている企業は、社会的責任を果たそうとしている企業だと言えます。
日本のアパレルブランドはどうでしょうか。
毛皮の評判が落ちたらファーウールとして毛だけ使うなど、非常に倫理観が低く企業の社会的責任を放棄している状態が続いています。
畜産のように、”将来ケージフリーに切り替える””将来にむけて植物性の肉を増やす”という穏やかな移行が許されていた時代は、毛皮についてはもう終わっています。今すぐ、毛皮の利用をやめ、そしてファーウールの利用をやめなくてはなりません。
*1 https://www.senato.it/japp/bgt/showdoc/frame.jsp?tipodoc=Emendc&leg=18&id=1325684&idoggetto=1324002