Good News! アイルランド、毛皮農業禁止を承認
2019年7月3日 、アイルランドの内閣は毛皮農業を段階的に廃止することを承認しました。それにより、アイルランドはEUで毛皮農業を禁止する15番目の国になります。
この法案は9月にアイルランド議会「Dáil」に導入される見込みです。
アニマルライツセンターも参加している毛皮に反対する国際連合”Fur Free Alliance”は、アイルランド政府に対し、コミットメントを維持し、この野蛮な産業を終わらせる為に欧州諸国の大多数と力を合わせることを強く求めています。
政府の決定について、農業食糧海洋大臣 Michael Creed T.D. は次のように述べています:
「 毛皮農業については、これまでに国際的・社会的な議論がかなりありました。当省は近年この分野に関する統制を強化してきたが、この分野に関して社会的な思いが転向していることは明らかであり、最近の獣医学的な証によるとミンクの工場飼育は動物福祉に反することを示唆している。これらの事項を考慮に入れ、アイルランドでのこの産業の段階的な廃止を開始することが適切な時になったと考えられます。」
Creed大臣は続けてこう述べました:
「この政府法案では、新しい毛皮農場が設立されることを違法にします。この産業の規模を整然に縮小できるように、少数の現在の事業者の為と従業員が代わりの仕事を見つける期間を確保する為に段階的廃止の段取りが実施されます。」
この「毛皮農業禁止法案」と呼ばれる法案は「Solidarity–People Before Profit(連帯 – 利益の前に人々)」の国会議員 Ruth Coppinger によって導入されました。
Fine Gael を除くすべての政党がこの施策を支持しています。
RTEラジオとのインタビューで、Coppinger氏はアイルランドの人々の80%が禁止を支持していると明らかにし、こう加えました:
「・・・毛皮取引を規制して何とか思いやりのあるものとすることは不可能です。ミンクは生後6ヶ月でガス殺され皮を引き剥がされるのですから。」
この法律は、国内の現在の毛皮業者が段階的に業界を出ることを許します。アイルランドでは現在 Donegal・Laois・Kerryにある3つのミンク毛皮農場があり、年間で合計11万枚の毛皮を生産しています。
2018年11月、Fur Free Allianceは、Respect for AnimalsとISPCAと共同で、ダブリンで#FurFreeIrelandキャンペーンを開催し、アイルランドでの毛皮農業禁止の必要性を強調し、Coppinger氏によって導入された法案を支持。このイベントは、権限のある人達に毛皮農業の悪影響について知らせ、アイルランドでの毛皮生産終了の法案を支持するよう求めました。
ミンクは、野生では最大60パーセントの時間を水中で過ごす、単独な、広い範囲を歩き回る捕食動物です。
彼らを毛皮農場の小さなバッテリーケージに閉じ込めておくことは、ケンカや共食いによるけがなど、ストレスと関連した健康上の問題や、反復的な行動によって特徴付けられる捕獲動物や工場飼育動物に共通の精神状態である異常行動につながります。