オランダの銀行ラボバンク、毛皮業界との縁を切る
2018年5月11日、農業分野における資金調達の国際的リーダーシップをとるオランダの銀行ラボバンクが、毛皮(リアルファー)産業を促進することを終わらせるとアナウンスしました。この動きは、先週公表された新しい持続可能性に関する枠組みの政策の一部であり、畜産農業および動物福祉問題に関する銀行の新たな基準が示されました。
毛皮産業との関係を断つことは、毛皮農場を禁止し現在廃止を進めているオランダ(ラボバンクが本部を置いている)とも、毛皮農場の残酷で汚染を引き起こす行為からシフトしている国際社会とも完全に一致しています。
新しい持続可能性政策は、毛皮産業をラボバンクのプロファイルに適合しない排除部門として挙げており、「毛皮産業に関わる新しい顧客を獲得すること、または毛皮活動に関わる顧客との既存の関係を拡大すること」から脱却していることを明示しています。
この方針を採用することにより、議員校は、他の国に活動を拡大または移転させようとするオランダの毛皮産業や毛皮農場への資金提供を拒否することができます。
さらに、同方針の中では、アンゴラウールとフォアグラ生産とトレード、海洋哺乳類の捕獲やフカヒレ漁を適合しないリストに列挙しており、さらに「鶏のケージフリー、豚のストールフリーに2025年までに移行することを強く勧める」とアニマルウェルフェア推進に関する明確な意思を示しています。
同様の方針を採択したオランダの銀行INGとABN AMROの先例に習って、ラボバンクは、毛皮産業の支援をやめる決断をしました。しかし、ラボバンクは他の銀行と異なりオランダの毛皮産業のメイン出資者であるため、この影響は業界にとって大きな後退をもたらすであろうと予測されています。