毛皮の重大な環境破壊:六価クロムで毛皮生産国 中国は汚染されている

1970/04/01

毛皮を含む皮革産業は、中国の環境保健局から最も環境汚染をもたらす業種として指定されている。

世界一の皮革(毛皮含む)製品の輸出国となった中国では、現在、なめしに使う六価クロムによる下線の汚染が大きな問題となっている。
六価クロムが土壌に、そして地下水や河川に溶け込み、汚染が激しいという。業界で汚染を減らす努力を行っていても、依然として汚染は減少していない。中国では、2013年末に新しい水質汚染物質の排出基準を発表し、2014年3月1日から有効となった。
2014年に繁殖飼育され2015年に出回る毛皮以降は、この排出基準に沿っていなくてはならない。2014年のオークションにはこれまでにないほど多くの毛皮が出品された。つまり新しい排出基準適用前に、これまでにないほど多くの重金属汚染物質を河川に流したということだ。

日本の罪

日本では、革製品を一度中国に輸出し、中国でなめし処理を行い、再度日本に輸入するというケースが多い。日本では、人体への影響が大きいため、すでに六価クロムを使用制限しているためだ。
さらに、日本は中国からそれ以上に多くの革、毛皮製品を輸入している。
すべての汚染は中国に押し付け、仕上がった商品を輸入する。
中国の汚染の原因を作っているのは、日本でもあるのだ。

六価クロムの害

クロムは自然に存在する物質であり、三価クロムは自然の門であるが、六価クロムは強い酸化性をもつため、なめし、金属メッキなどに利用されてきた。
しかし、その強い酸化性は、人体への影響も非常に大きい。
液体に触れたり、細かい粒子を含む蒸気を吸い込んだり、飲水として飲むと、発赤、発疹、炎症が起き、さらに鼻や喉の粘膜にも炎症が生じる。
それだけではすまず、吸込めば呼吸器系のがんに発展し、肺がんなどを引き起こすという。国際がん研究機関(IARC)は六価クロム化合物をグループ1(人に対して発がん性がある)に分類している。長期間摂取すれば、消化器系のがんにも発展すると言われている。
よく知られているアスベスト(石綿)とならぶ、発がん物質なのだ。

がんの村

中国には、「がんの村」と呼ばれる村が多数(2013年の段階で、報道されただけれも255の村、当局の発表では459の村)ある。31の省と5つの自治区に存在しており、毛皮の生産が盛んな河北省などはその筆頭だ。
2001年に広東省の村での調査では、村人はカドミウム、鉛、クロムなどの重金属に汚染されていた。この村ではがんの羅漢率が全国の平均値の9倍にも登ったという。
そんな「がんの村」が中国で増え続けている。そしてこの「がんの村」は、2013年に中国政府も認めるところとなり、重点課題として取り組みはじめている。
しかし、環境から取り除かれ、人々の体からも取り除かれるのは、ずいぶん先になるのではないだろうか。日本が輸入している製品の産業の犠牲になる村、人々がいることを見て見ぬふりをしてはならない。

被害は日本にも返ってくる?

実は、汚染の激しい地域は、畜産業と農業も盛んである。
(例:中国で生産される牛肉の43%がDry11という汚染地域を含む地域で生産される。)
土壌に溶け込んだ六価クロムは、農作物に取り込まれ、日本人が食べる肉製品(おそらく主には加工品)や、野菜にも含まれているかもしれないのだ。日本に輸入される際には検査が行われるが、基準以下の量が微量に含まれていても、それは検出されないのではないだろうか?
これまでに、様々な食品汚染のニュースが流れているため、中国製の食べ物を避ける人は多くなっていると思われるが、はたして排除しきれているのだろうか?
マクドナルドのチキンナゲットが中国産であったことは記憶に新しい、ではそれ以外の外食レストランの材料は・・・?

環境問題に配慮した毛皮とは?

現在、有効であるとされる皮革産業のあり方は、3R(リデュース、リユース、リサイクル)にしかない。
エコレザーと言われる環境に配慮したというなめし方法なども主張されるが、正式には業界全体として環境への評価が行われていない状態にある。
現在、日本の消費者が手にするほとんどの衣料品は、新品であり、3Rに基づいた毛皮製品ではない。

世界中で起きていること

中国からの輸入が多いことと、中国での環境汚染が今大変ひどいことは事実だが、もちろん、この汚染は、毛皮産業、皮革産業がある場所では必然的に起こることであることを忘れてはならない。
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